皆さんは自分の本当の「時間単価」を把握していますか?
「時間単価」は[手取り]÷[拘束時間]です。
「給与」と「労働時間」から計算される「時給」とは異なります。
「時間単価」を把握することで、例えば実際に1,000円を手元に獲得するためにどれだけの時間が必要か把握できます。
これを応用すると、より効率の良い時間やお金の使い方を選択できるようになります。
「自由な時間を手に入れたい人」や「お金を稼ぎたい人」には必須の考え方です。
この記事では、「時間単価」の計算方法と、効率の良い時間やお金の使い方を共有します。
本当の「時間単価」を把握する
「時間単価」の計算方法は[手取り]÷[拘束時間]
冒頭にも書きましたが、自身にとって本当に大事なのは、「時給」ではなく「時間単価」です。
「時給」は[給与]÷[労働時間]です。
給与からは社会保険料や税金が引かれるため、全額が手元に入ってくるわけではありません。
また、給与を得るためには勤務時間の他に、通勤時間や休憩時間などの拘束時間も発生します。
一方で、時間単価は下記の式で計算できます。
[時間単価]=[手取り]÷[拘束時間]
ここで、「手取り」は給与から社会保険料や税金を引いた金額です。
また、拘束時間は勤務時間だけでなく通勤時間や休憩時間も含みます。
この手取りと拘束時間を使って時間単価を計算してみましょう。
「時間単価」の計算例
計算式の説明だけでは分かりづらいため、実際に例を挙げて計算してみます。
例)Aさん
・月給30万円
・賞与は年間120万円→月10万円
・1日8時間勤務
・通勤時間は往復3時間(勤務するための準備の時間を含む)
・休憩時間は1日1時間
・月20日勤務(年間平均)
Aさんの場合の時間単価は下記で計算できます。
[手取り] =(30万円+10万円)ー(30万円+10万円)×20%=32万円
※社会保険料と税金の割合は給与の20%と仮定
[拘束時間]=(8時間+3時間+1時間)×20日=240時間
[時間単価]=32万円÷240時間=1333円
Aさんの時間単価は1,333円です。
つまり、Aさんの1,333円は1時間分の価値があるということになります。
また、Aさんの1時間は1,333円分の価値があるということになります。
皆さんも実際に自身の数字を当てはめて計算してみてください。
自身の時間単価を踏まえた効率の良い時間やお金の使い方
「自由な時間を手に入れたい人」や「お金を稼ぎたい人」はここからが重要です。
自身の時間単価を踏まえて、より効率の良い時間やお金の使い方を選択していきましょう。
ここでは、いくつかの例を挙げていきます。
通勤時間
通勤時間にどれだけの金額を使っているのか把握してみましょう。
ここでは、先程のAさんの例を挙げてみます。
・通勤時間は往復3時間(勤務するための準備の時間を含む)
・月20日勤務(年間平均)
→3時間×20日×1,333円(時間単価)=80,000円/月
単純な計算では、月8万円分の時間を使っていることになります。
次に、通勤時間を減らしたときの効果を計算します。
・通勤時間は往復1時間(勤務するための準備の時間を含む)
・月20日勤務(年間平均)
→1時間×20日×1,333円(時間単価)=26,667円/月
・通勤時間短縮による効果 80000円/月ー26667円/月=53333円/月
つまり、通勤時間を1日3時間から1時間にすると、53,333円/月の削減になります。
この効果金額と、家賃や引っ越し代を天秤にかけて、会社の近くに住んで通勤時間を減らすべきか考えてみてください。
タクシーや特急などでの移動
タクシーや特急などでの移動も、考え方は通勤時間のときと同じです。
例えば、タクシー移動を検討する際に、タクシーを使う場合と使わない場合で金額を計算します。
ここでの時間単価は3000円/月の人と仮定します。
【タクシーを使わない場合】
・所要時間は徒歩で1時間
→3000円×1時間=3000円
【タクシーを使う場合】
・所要時間はタクシーで12分
・タクシー代は2000円
→3000円×(12÷60)時間+2000円=2600円
つまり、タクシーを使った方が400円安いということになります。
さらに、移動に時間をかけなくて済むことで、時間や体力を別のことに使うことができます。
ちなみに、タクシーを探す場合、「GO」アプリがオススメです。
オススメする理由は下記です。
・乗車位置の指定は地図で簡単に指定可能
・乗車指定場所へのタクシーの到着時刻が分かる(向かっているタクシーの動きも確認可能)
・あらかじめ降車位置も指定しておけば乗車時に行き先を伝える必要がない
・アプリで決済可能なので簡単にキャッシュレス決済が可能
・クーポン利用でお得に乗車できる
リンクを貼っておくので興味のある方は下記から閲覧してみてください。
家電の値下げ
冷蔵庫や洗濯機、その他高価な家電を購入する際に、家電量販店をはしごして値下げするといったこともあると思います。
私もはしごして値下げした経験が何回かあります。
家電を値下げするための家電量販店のはしごは、10万円以上のものを購入する場合でも2周までで決めてしまうのが良いです。
理由は3周目以降は値下げ幅が小さくなり、時間単価と見合わなくなるからです。
500円を下げるために、1時間かけて交渉しにいくのは、時間単価の面から割りに合わないですよね。
手順としては、1周目を周る前に他店の広告などから価格を調べておきます。
そして、その調査結果をもって各店舗で交渉します。
次に、1周目に周った店舗の中から購入する候補を2店舗くらいに絞ります。
そして、第二候補から交渉してみて納得する金額でなければ、第一候補に決めてしまいましょう。
第二候補が良い条件を出してくれた場合は、第一候補とももう一度交渉した上で決定してもよいと思います。
それ以上の交渉は値下げ幅が小さくなり、時間単価と見合わなくなるのでやめましょう。
ちなみに、安いものには時間をかける必要はないです。
自分の時間単価を把握した上で、近くにある店や何かのついでにあまり考えずに購入するようにしましょう。
効率化して得られた時間は自己投資や副業など、稼ぐための時間に使う
自分の時間単価を踏まえて効率化することで得られた時間を、浪費していてはただ楽になっただけになります。
効率化して得られた時間は稼ぐための自己投資や副業に使いましょう。
さらに稼ぐことで、もう一段自分の時間単価を上げることができます。
そして、さらに効率の良い時間やお金の使い方を選択できるようになり、時間やお金に縛られない生活へ近づくことができます。
まとめ
この記事では下記のことを説明しました。
●「時間単価」を把握する
・「時間単価」の計算方法は[手取り]÷[拘束時間]
・「時間単価」の計算例
●自身の時間単価を踏まえた効率の良い時間やお金の使い方
・通勤時間
・タクシーや特急などでの移動
・家電の値下げ
●効率化して得られた時間は自己投資や副業など、稼ぐための時間に使う
皆さんも自分の時間単価を把握して、できるところから効率化を進めてみましょう。
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